Management's Message 代表者メッセージ

2000年の創業以来、役職員全員が「誰よりも思いに応える投資を。」というポリシーに従い、国内の中堅企業を対象として数多くの投資を行って来ました。私共の投資の特徴は、投資先の役職員に寄り添い、しっかりと耳を傾け、ニーズに応じた様々な支援が行えることです。例えば、徹底した支援を求められる場合は弊社の代名詞でもあります「気骨のハンズオン」によって経営経験豊富な投資担当者が自ら経営にあたります。また、ビジネスの海外展開が必要な場合には、アジアに深い知見と豊富なネットワークをもったメンバーがサポートいたします。さらに社内にAI・DXの専門チームを設けており、「攻めのDX」では単なる会社のデジタル化に留まらず、既存ビジネスをリアルビジネスにプラットフォームビジネスを加えるようなビジネストランスフォーメーションを積極的に促していますし、「守りのDX」では最新のセキュリティ対策の導入を促しています。2016年にはPRI*に署名しており、業界でも早い段階からESGや SDGsの観点からも投資先の選定および支援を行っています。

投資にはいつかはエグジットというタイミングがまいります。エグジットのタイミングで、投資ファンドのイメージが変わったと言われることが私共の喜びでもありますし、投資先との関係は永続的なものと考えております。

*PRI:責任投資原則という。ESGなどを視野に入れた投資を行い、毎年ESG課題への取り組みなどの報告を行わなければならない。

国内の中堅・中小企業にフォーカスした投資のプロ集団

わが国の全ての企業に中堅中小企業が占める割合は99%を超えると言われています。わが国のGDPの多くは、中堅中小企業の日々の弛まぬ努力の成果と言っても過言ではありません。サプライチェーンの多様化やターゲットとするマーケットのグローバル化が加速しています。こうした事業環境下にあって中堅中小企業におけるグローバル人材の不足、海外事業経験の不足、さらには資金不足によって、潜在的に持てる力を十分に発揮できないまま、国内マーケットの停滞を脱しきれていない企業が数多く存在します。

さらに、経営者の高齢化が進み、事業承継が大きな問題となりつつあります。創業者一人に依存しない組織的な経営体制の導入が遅れ、次世代へのスムーズな経営移行に支障が出ています。 上場中堅企業の中には、2世代目、3世代目の経営陣がさらなる飛躍を行いたくても、未公開企業のように株価を気にせず企業変革に取り組むことに苦労しているケースも見受けられます。

アント・キャピタル・パートナーズはそうした中堅中小企業が抱えるさまざまな課題を十分研究し尽くした上で、創業以来徹底した「気骨のハンズオン支援」や「資本構成の再構築支援( 非公開化を含)」により投資先企業の事業価値を高め、高いパフォーマンスを確保する投資戦略をとってきています。投資に携わるメンバーは、専門的な金融知識や経験をアドバイスするだけではなく、多くのケースにおいて、自ら投資先企業に常駐し事業運営に深く関与することで、業績改善、企業価値の増大を行ってきました。私たちは投資のプロフェッショナルであると同時に優れた事業遂行能力をも全員が兼ね備える経営のプロフェッショナル集団でもあることを目差しています。

投資担当者のコミットメント

社外取締役として取締役会などで経営上のアドバイスする程度の支援でも「ハンズオン」と表現することがありますが、アント・キャピタル・パートナーズの「気骨のハンズオン」はアドバイスだけではありません。投資担当者はパッション(情熱)とコミットメント(誓約)をもって担当案件に取組み、多くのケースで自ら常駐して投資先の役職員の方々と日々の経営に携わります。

バイアウト投資では、投資後、投資先企業の方々とともに経営指標(KPI)をきめ細かく設定し、全員がKPIを常時意識して議論され経営判断が下される企業体質に変革させ、現場の末端までPDCAサイクルを徹底できるようにコーチングを行うこともあります。

アント・キャピタル・パートナーズの担当者は投資先企業の現場と、とことん一体化し、力を合わせて経営支援にあたりますので、譲渡に伴い退出する際に、譲渡先企業や売却先の新しい株主から「ここまでファンドが深く企業に溶け込んでいるとは」というコメントをいただくことも稀ではありません。アント・キャピタル・パートナーズが高い投資パフォーマンスを実現できている理由のひとつに、私たちの徹底した「気骨のハンズオン」があることがお分かりいただけると思います。

ソリューション投資では、投資先企業の経営陣との厚い信頼関係をベースに、経営側面から支援に徹しています。創業経営者や経営陣が抱える多岐にわたる問題や課題に対し、一つひとつ丁寧にソリューションを考え解消するための提案をさせていただくことがアント・キャピタル・パートナーズの強みであり最も得意とするところです。事業承継問題やグローバル化対応、株主構成の是正や再構築など、わが国のソリューション投資業界で最も長い経験と数多くの投資回収実績を持つアント・キャピタル・パートナーズならではの問題解決能力を創業起業家や投資先企業に提供するとともに、投資家の皆様には最高の投資パフォーマンスを提供することが、投資担当者の使命だと考えています。

豊富な投資経験と投資のプロフェッショナルとしてのプライドに賭けて

2001年に設立したバイアウトのカタライザー1号ファンド以来、アント・キャピタル・パートナーズは数多くのプライベート・エクイティ投資実績を積んでまいりました。苦しくもつらい経験や厳しい結果に終わったケースから多くのことを学んできました。成功体験だけでなく失敗体験があることによって、審査体制の強化、投資先候補を見極める眼力の先鋭化、調査・評価能力の向上、経営支援体制の充実が図られ、投資担当者一人ひとりの投資スキルを洗練できたと考えています。まさに投資は経験のビジネスであり、私どもは投資現場での真剣勝負を経てはじめて、最も適切で実効性のある経営アドバイスとハンズオン支援が行えるのだと考えています。豊富な投資経験を有するプライベート・エクイティ投資活動を通じて、わが国の中堅中小企業が世界で活躍するグローバル企業としてさらに大きく発展し、ひいてはわが国の産業を再興し、日本経済を再び成長軌道に押し上げることに、貢献することがアント・キャピタル・パートナーズのミッションです。そしてプライベート・エクイティ投資のプロフェッショナルとしてのプライドを賭けて最高の仕事を成し得たいと考えています。

代表取締役社長

飯沼 良介