当社を取り巻く環境
昨今、デジタル技術の利用によってビジネスに新たな価値が生まれており、大企業から中小企業まで幅広い企業がデジタル戦略に乗り出しています。
デジタル技術は価格・サービスのクオリティ向上だけでなく、新しいビジネスチャンスを生み出しますが、デジタル技術の専門家が不足している企業にとっては大きな挑戦となります。
アントが考えるDX
こうした環境から鑑み、アント・キャピタル・パートナーズ(以下、アント)は、デジタルトランスフォーメーション(DX)には「攻めのDX」と「守りのDX」の両面に取り組む必要があると考えます。
「攻めのDX」は新たなサービスや価値を創造し、「守りのDX」は最新のデジタル技術の活用により現業の業務を改善したり、手堅いサイバーセキュリティを構築したりします。
アントのDX戦略
当社は次の「攻め」と「守り」のDXに取り組みます。
攻めのDX:当社の基本的信条の「職務の遂行に関して」のひとつ「本質的な課題に応え、人の喜びを創造するために、つねに常識を疑い、大胆な変革者であり続ける」を念頭に、新たな当社や投資先企業の価値を創造します。そのために、Microsoft 365やPower BI等の優秀なデジタルツールを用いて、当社メンバーの知(ナレッジ)を蓄積、共有することを、当社メンバー全員が取り組んでいきます。データ活用について、過度にExcelに依存しているファイルベースのデータ集計を見直し、BI(ビジネス・インテリジェンス)やAI(人工知能)を駆使した財務モニタリングなどができるデータ利用基盤へと移行します。
守りのDX:当社の基本的信条の「投資」と「職務の遂行」、「職場環境」に関する事項を踏まえて、コストパフォーマンスのよいITツールを活用し、当社や投資先企業の業務改善を進めます。また、悪質なサイバー攻撃に対抗すべく、Microsoft 365等のゼロトラスト思考があるクラウド・セキュリティツールを活用し、手堅いサイバーセキュリティ施策に組織的に取り組みます。
アントのDX戦略を支える体制
アントのDX戦略は、ビジネスアーキテクトやデータサイエンティスト、およびサイバーセキュリティの知見を持つデジタル推進人材が所属するAI・DX支援室がリーダーシップを取るDX推進委員会が中心となり、適時経営陣とコミュニケーションをとります。そこでは社内外のトレンドとなるデータ活用やIT技術、サイバーセキュリティ等の現状や問題点を共有、デジタル人材育成しながら、今後の取組みや方針の修正を実施し、アント社内全体に浸透するよう継続して取り組みます。
デジタル技術活用環境の整備
デジタル技術を活用するために、優秀なクラウド技術を積極的に活用し、社内の環境整備に継続的に取り組みます。
人の活動を多様な力で補助するAI(人工知能)、知のデータを集約・共有するBI(ビジネス・インテリジェンス)、ローコードでの自動化等、これらの機能を具備するPower Platform等を社員自ら活用・駆使し、Teams等を用いてムダのない迅速な情報共有と伝達を目指します。
アントが取り組むDX推進指標
アントがDX戦略を推進するにあたり、以下の取り組みの指標を設定します。
- 全社を利用対象とするPower BIによる可視化ボード、またはPower Automate等による自動化案件を原則毎月1件以上リリースします。
- セキュリティ向上のため、モダナイズされたセキュアなツールの導入または活用周知を原則毎月1件以上行います。
- デジタルプロジェクトであるDX推進委員会によるトライアルを原則毎月2件以上行います。
- 経営陣とDX推進委員会のコミュニケーションとして、四半期毎にオフラインで、適時Teamsを使ってオンラインで行います。
(2023年3月現在。本指標は適時見直し、アップデートがあった場合は本公表を更新いたします。)