マルホンは国内外から40~50樹種もの木材商品(フローリングやランバーなど)を仕入れています。
そうした木材調達に関しては、気候変動・地球温暖化防止等環境保全の観点から、持続可能な木材のみを確保することや合法性の担保といったことの重要性が年々高まっています。他方、生物多様性豊かな熱帯林は依然として減少の一途をたどっており、その一因である違法伐採問題に取組むべく欧州、米国、豪州など先進諸国は、域内への違法伐採木材の流入を防止する法律を整備し、事業者にデューディリジェンス(厳格な書類監査・現地調査のこと)を義務付けています。
日本でも後発ながら2016年5月にいわゆる「クリーンウッド法」が整備され、事業者に対してデューディリジェンス実施を奨励し、合法伐採木材の流通を増やすことで違法伐採木材等の流通を減じていくこととなりました。
マルホンでは、他社に先駆け2006年6月にFSC®(Forest Stewardship Cord®;森林管理協議会)及びPEFC(Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes)のCoC(Chain of Custody)認証を取得し、認証材を調達していましたが、積極的に認証材として販売することは稀でした。しかし、2015年に当社が経営に参画して以降は、より積極的に「クリーンウッド」への取り組みを実施し、環境への配慮を強化しています。これまで具体的に実施した内容は以下となります。
http://www.maruhon.com/press/pdf/20161110_mihoncho7th.pdf
● 欧州、米国、豪州の違法伐採禁止法を基礎とした自社独自の木材デューディリジェンスプロセスの確立、実施
– 書類監査の徹底
– 現地工場や森林にまでいたる現地調査(インドネシア(チーク材)、ラトビア(バーチ材)など)
● 認証材での商品化など
– 2015年12月FSC®認証の尾鷲ヒノキ(速水林業)無垢フローリングを発売
http://www.maruhon.com/press/pdf/20151130_hinoki.pdf
https://www.mokuzai.com/ma_di-127
FSC®認証尾鷲ヒノキ林(三重県紀北町 速水林業大田賀林)
FSC®認証尾鷲ヒノキ無垢フローリングの施工写真
– 2016年9月にFSC®認証の天竜スギ無垢フローリングを発売
(従来の国産スギから、FSC ®認証・天竜産に限定)
http://www.maruhon.com/press/pdf/20160825_sugi.pdf
https://www.mokuzai.com/ma_di-168
– 2017年9月にエクアトリアルウッドシリーズとしてクルパウ及びタララアマリヤ(両方ともFSC®認証材)無垢フローリングを発売
http://www.maruhon.com/press/pdf/20170919_equatorial.pdf
https://www.mokuzai.com/ma_di-157
– 2017年10月FSC®認証の尾鷲ヒノキ(速水林業)床暖房対応挽板フローリングを発売
http://www.maruhon.com/press/pdf/20171005_owasehinoki.pdf
https://www.mokuzai.com/blog/2018/01/20180131.html
– 2017年12月にFSC®認証の天竜スギ 巾ハギテーブル 草木染(シコン)の無垢テーブルで第3回ウッドデザイン賞2018受賞
https://www.mokuzai.com/blog/2017/12/20171207.html
– 2018年4月にFSC®認証の天竜スギ無垢パネリングを発売
http://maruhon.com/press/pdf/20180409_sugi_paneling.pdf
https://www.mokuzai.com/blog/2018/04/20180409.html
● 営業、営業企画、商品開発・調達チームを主として対象とした積極的な外部セミナーへの参加、社内勉強会など社内浸透の徹底
□現在は、上述のクリーンウッド法への登録も率先して進めています。マルホンが扱う商品を安心してお客様に選んでいただくために、引き続き環境に配慮した木材調達に取り組んでいきます。